リモートワークという働き方はこれからどうなるのだろうか?
こんにちは。ベースポイントのサダです。
今日のニュースで、こんな記事が流れていました。
米 IBM は今週、米国にいる同社のリモートワーク(在宅勤務)従業員数千人に対し、在宅勤務をやめて地域別に定めたオフィスに職場を移すか、退職するかの選択を迫る。
105年の歴史をもつハイテク大手のIBMだが、数十年にわたって続けてきたリモートワーク制度を目立たないように静かに廃止して、従業員をオフィスに戻そうとしている。IBMはこの結果、コラボレーション(協働)を改善し、仕事のペースを加速化できると述べている。
NEWSPICSで取り上げられていて、多くのコメントが飛び交っています。
・リモートワークって、やっぱりダメなんじゃないか
・同じ場所で働いた方が生産性が高い
このようなネガティブな意見も出ていました。
リモートワークはそもそも個々の生産性向上策ではない
ただ、リモートワーク自体は、仕事の生産性を高める仕組みや制度ではないということを忘れてはいけないと思います。私も今、スタートアップの経営をしていて、その会社ではつい先日までリモートワークで全員働いていました。そして、今は出社して働いています。リモートワークから始まり、出社に変わった、珍しいパターンの会社です。
ただ、やっぱり全員が顔を合わせて働いたほうが、仕事のスピードも意見の質も高いのは間違いないです。これは体感値も、実際の変化も、成果もそうです。なんだかんだ、チームメンバー・プロジェクトメンバーと一緒にいたほうが、仕事が早いのは事実だと思います。
ただ、そもそもリモートワークは多様な働き方の受け入れ、仕事の柔軟性を生み出す仕組みなので、個々の生産性を上げるための施策ではありません。むしろ、多様な働き方を受け入れ、様々なバックグランドを持った人が働けるようにすることで、優秀な人材の確保や囲い込みに効果を発揮するのではないでしょうか。
会社も仕事も全てコミュニケーションから生まれる
リモートワークの制度が生まれたおかげで、今までは仕事を諦めなければ行けなかった人、会社をやめざる得なかった人たちが働けるようになった、そういった方々も多いと思います。これは素晴らしいことですよね。
しかし、会社の成長・売上のアップを短期的に求めるのは、やはり難しいことも事実です。働き方が変われば、会社の文化や風土も変わります。当たり前ですよね。これまで出社前提だった会社が、出社回数を減らして良いとなれば、会社にいる人も変われば、関わり方も変わります。そうなれば、会社で交わされるコミュニケーションの量も質も内容も変わってくるからです。ビジネスは全てコミュニケーションから成り立っています。このコミュニケーションのとり方が変われば、会社も変わるのです。
リモートワークの旗振り役として、「いつでも、どこからでも業務に参加」するためのソフトウエアとサービスを販売してきたIBMがこれからどうなっていくのか、どんな働き方を提案するのかも、非常に注目したいですね。
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