2016/03/04

イノベーションを起こすための行動からオフィスを改めて考えてみた

イノベーションを起こすためには多段階プロセスを踏む

これは経営学者が学会等でも発表している内容です。具体的には３つに分類されています。「物事の捉え方・考え方」「働き方・取り組み方」「経験」の３つです。

これらをさらに分解していったものが、これです。

イノベーションを起こす「考え方」

イノベーションを起こす考え方には、まずは２つの側面があります。それは、『過去』と『未来』です。

過去とは、既成概念にはとらわれないようにしつつも、必要な情報・知識をしっかりと持っている、ということです。また、情報や知識をただ持っているだけではなく、しっかりと整理されていることも大切です。

一方、未来とは、新しいことへの探求や挑戦心、また他と違った見方・捉え方ができるか否か、抵抗がないか、という点は大きなポイントです。

意外とイノベーションと聞くと、ここだけに頭がいきがち人も多いです。イメージとして、労働時間が長くても没頭できる、しつこい、活発、ストレス耐性が強い、といったまさに起業家という印象はここでつきやすいものです。

ただ、実際にこういった姿勢は、イノベーションを起こす上では必要不可欠です。

ちょっと脱線しますが、イノベーションとクリエイティブの違いをご存知ですか。ざっくりお伝えすれば、アイデアがお金になるのがイノベーション、アイデア自体を生むのがクリエイティブです。つまり、クリエイティブはアイデア自体がお金にならなくても、アイデアが生まれること作業を指すのです。

しかし、そのアイデアを実装化し、マネタイズするには、やはりしつこさ・ストレス耐性、活発さは必要なのです。

イノベーションを起こす人は、結構同じ人が多い。そんな印象はありませんか？その理由の１つに「経験」があります。経験がなぜ役に立つのか。それは、問題や解決策を探したり、効果が高いものを選んだりする手間暇や予測の精度が高いからです。

ここまで見ていただいていかがでしょうか。結論からいうと、イノベーションって大変ということです。様々なステップを経て、イノベーションが実現し、利益や売上が創出され、世の中が豊かになる、ということです。

だからこそ、イノベーションを起こすためには、それだけの環境が必要なのです。今、多くの企業がイノベーションを創出できる組織を作ろうと取り組んでいます。採用しかり、組織編成しかり、色々と手を打っている企業が増えているのです。

そして、今注目されている１つがオフィスなのです。オフィスも単なる箱ではなく、イノベーションのフェーズに合わせて、場所を工夫しています。

作業に集中できるように、個別ブースを作ったり、音楽をイヤホンで聞きながら作業ができる場所を作っている企業がいます。

集中スペースとは対局に、自然にコミュニケーションが生まれる場所を作ろうとしています。移動の導線から場所を選んだり、机の高さを変えたり、色々とあります。

とある会社では、図書館並みに本が立ち並んでいる会社もあります。

オフィスの色を変えたり、音楽を流したり、リラックスしてMTGができるように工夫されているスペースです。

こういったオフィスが、１つの企業・１つのオフィススペースに全て集約されているケースも増えてきています。オフィスの設計が企業力を作る、そんな時代がまさに迫ってきているのかもしれませんね。